資金管理やテクニカル分析の基本を学んだとしても、最後に意思決定をするのは皆さん自身です。
これが「投資は自己責任」と言われる所以ですが、相場に対するメンタルが強固でなければ相場の中で生き残ることができません。
決して一朝一夕で築けるものではありませんが、何年も相場の中で生き残っていく、そして利益を上げ続けることができるようになるためには以下の考え方を身につける必要があるでしょう。
メンタルの大切さ!学ぶぞぉ!
負けても取り返そうなんて思わない!
仮想通貨FXをやる上で、最も負ける人の特徴、それが「負けた分を取り返そう!」と必死になる人です。
負けた分を取り返す為にトレードをすると色々な副作用が発生します。そして破滅の道を辿り出します。
以下は負けを取り返そうとした人が陥る流れについてまとめています。
- レバレッジ10倍でやっていたが気づけば50倍までレバレッジをあげていた。
- 証拠金が足りないから生活費まで手を出した。
- 損切り、利確ができない。
- 分析も出来てないのにポジションを取って負ける。
- 仕事が手につかなくなってしまった。私生活に影響が出る。
最も怖い仮想通貨FXの病・ポジポジ病とは
初心者の方は経験が無いかもしれませんが、トレードで負けが続くと、「とにかくポジションを取っていないと負けを回収する事が出来ない!」負けを解消しないと!という精神状態に陥ってしまう事が多々発生します。
その際にろくに分析もしていないのに関わらず、ポジションを取ってしまう事をポジポジ病と呼びます。
ポジポジ病の怖さはとても恐ろしく、トレーダーを退場へと追い込むほどの威力を持っています。
ポジポジ病を発症すると自身がポジションを取った瞬間に常にチャートは自分の予想とは逆に行っているとまで見えてきます。
そして売り買いの速度も頻繁になっていき、スプレッド(手数料)でどんどん証拠金は消耗していきます。
最後は大きな相場変動でロスカットされて退場です。
チャートを見ていると誰でも勝ちやすい相場が必ず訪れます。
大切なのはその波に乗る事です。
難しい局面、ヨミにくいチャートで勝つ事ではありません。
ヨミやすいチャートが来るのを待つのがトレードの基本である事を忘れないこと!
相場は常に正しい
「テクニカル的にはここで反発するはずだったのに・・・ この相場はおかしい」
「リーマンショックなんて100年に1度だろ。こんな暴落はありえない」
「ポジションとっている時に大震災が起きるなんて運が悪い。たまたま不運に見舞われただけだ」
株式相場やFXトレードを行っている投資家(投機家)が、ここ十数年で何人も退場していきました。
悪いことが起こったときに他責(自分以外に責任があると考えること)にしていては、成長せずに一生を終えることになるでしょう。
「こうなってしまったのは自分がストップを入れてなかったからだ」
「あらゆるリスクを想定して、利益分の資金はこまめに出金すべきであった」
このような自責(自分で自分の過ちを認めること)の考えを持たなければトレーダーとして、そして一人の人間として成長することはできません。
相場は常に人と人との価値の共有で成り立っているため常に正しいもの。違和感を感じるのであれば、それはあなたが他責の気持ちで誤った考えを持って相場に臨んでいるに他なりません。
謙虚であれ(負けを認めること)
自分が正しいと思っている、または優れていると感じている人ほど、損切りが上手くありません。
プライドが邪魔して負けを認めることが出来ないからです。
利益を出し続けるトレーダーは全体として勝っているものの、個々のトレードは負けることは多々あります。そこに勝率は関係ありません。
損切りできないトレーダーは99回勝っても最後の1回で損切りできず退場することもあります。逆に勝っているトレーダーは50勝50敗でも十分な利益を出している方もいます。(利大損小の場合)
リミットとストップが同幅の場合は勝率60%(60勝40敗)で大きな利益を手にすることができます。1回のトレードで勝っても負けても1万円の場合、100回ポジション取れば20回勝ち越すので、プラス20万円。大きな利益になりますよね。
逆を言えば勝っているトレーダーでも100回中40回は負けます。40回も負けます。それでも優秀なトレーダーです。
言いたいことは「謙虚に負けを認めよ」と言うこと。いくらテクニカル分析を極めても100%勝てるポイントは有り得ない。一時的にあったとしても、それは陳腐化して対策されます。
であれば思惑と違う動きをしたら損切りする選択しかありませんよね。
柔道の練習も最初は「受け身」から学びます。負けた時に大怪我しないように何度も反復練習します。
皆さんも意地を張らず謙虚に負けを認めて損切りしてください。
大丈夫です、相場は開いているので退場しなければチャンスは何回もやってきますから。
勤勉に学び続けよ(ラクして稼げない)
トレードは日々学び続けなければ実力が落ちてしまいます。運動部でも文化部でも学生時代に部活動されていた方はご存知だと思います。
テスト週間で部活を休み久しぶりに部活に参加した時、今まで簡単に出来ていたことがやりづらくなる経験があったと思います。感覚を取り戻すには内容にもよりますが、数日から数週間かかるケースもあったのではないでしょうか。
トレードもそれと同じです。常に相場と触れ、感覚を研ぎ澄ましていなければ実力は落ちる一方です。
ある程度のレベルまで達してしまえば自転車を乗るように乗り方を忘れることはありませんが、それでも次々と新しい乗り物が出てきます。(自動車、オートバイ、船舶などなど・・・)
日々の正しい努力を続ける者のみが、相場で生き残れるトレーダになるための必要条件ですよ。
飲んだらやるな(番外編)
ちょっとメンタルとは違いますが、お酒を飲んだ時にトレードをしてはいけません。「ダメ、絶対!」のキャッチフレーズがあるように、アルコールが入った状態でトレードすると正常な判断ができません。当然といえば当然ですが。
1回の軽い気持ちで取ったポジションが致命傷となり、退場した方がたくさんいることを肝に銘じて下さい。
以上。
まとめ
仮想通貨FXをする上でのメンタルについてまとめてみました。
いかがでしたでしょうか?
仮想通貨FX、トレードはメンタルのスポーツとも言われています。
デモトレードではうまくいくけど、リアルトレードではうまく行かない理由はメンタルにあります。
ポイントを抑えて、メンタル状態も確認しながらトレードを頑張って行きましょう!